帝王切開で出産するときは麻酔医がいるかどうかも気にしてみるのがおすすめ
わたしは娘を帝王切開で出産しました。逆子だったので。
そのオペのことを書いておこうとずっと思っていたのですが、娘もはや1歳4ヶ月になりました。
忘れそうなのでやっぱり記事にしておきます。
◆帝王切開が決まる
上記のエントリで書いたとおり、娘はずっと逆子だったために、わたしは帝王切開の適応となったのですが、最終的に院長先生が外回転を諦めてオペの日程と執刀医を決めたのは36週のときでした。で、38週で出産しました。
予定帝王切開の場合、たいがい予定日より前倒すことになると思います。
執刀医は院長先生ではなく、帝王切開が確定してから担当医変更になりました。きれいに切ってくれると評判の先生らしかったです。傷跡は残りますから、これは女性としては気になるところ。
その産院では原則縦切開だったのですが、傷跡のことを考えて、横に切ってもらうことをお願いしました(皮膚の切開方法のことです)。
執刀医には、2人目のこと考えると絶対縦だよ、とかなり渋られたので、2人目考えてません!とまで言い切りました。
最近は美容的観点から横切開する病院が多いようですが、速さ、赤ちゃんの取り出しやすさ、2回目、3回目のオペの際の癒着の問題などで、医療的には縦の方がよいようです。でも2回目、3回目でも横切開している人は大勢います。まあ、医師の方針によるのだと思います。
◆術中のこと
さて、帝王切開は陣痛がない代わりに、術後がかなり痛い、ということは、ネットで検索したりして覚悟していたのですが、わたしは術中ものすごく痛かったのです。これは想定外でした。。。
おそらく、麻酔の効きが甘かった、というか、オペが少し長引いたのかな、と思います。丁寧だと評判の先生でしたから。赤ちゃんが出てきたあたりはもう激痛でした。
その産院では、麻酔は執刀医が打つようで、術場に医師は2人いたので当然一人が麻酔医と思いこんでいたわたしは、オペが始まってから、あ、麻酔医いないのか…と初めて気づきました。
帝王切開の麻酔は、大別すると脊椎くも膜下麻酔と硬膜外麻酔の二通りあるらしく、最近は硬膜外麻酔を採用する病院が増えているようです。
どちらも背中に打つのですが、一番の違いは、脊椎麻酔がワンショットの注射であるのに対し、硬膜外麻酔は針を抜いた後も、管を留置することにより麻酔の追加投与が可能であるという点です。出産後も麻酔を入れ続けることができるので、後陣痛とよばれる子宮の収縮の痛みも緩和できるみたい。これも本当に痛いですから。。。
わたしが出産した産院は脊椎麻酔しか行っていませんでしたが、この方法だと、一旦オペが始まると、赤ちゃんが出てくるまで麻酔薬の追加投与ができないようなのですね。
いたいたいたい…!と呻くわたしに、看護士が、もうちょっとがんばって!赤ちゃん出てきたら麻酔いれるから!と手をさすってくれていました。。。
実際、産声が聞こえて娘と対面させてもらった後は、再び麻酔薬が投与され1時間ほどうとうとしていたようです。
◆感想
そんなこんなで、切開方法とか傷跡のことばっかり気にしてましたが、帝王切開とはいえ手術なわけで、麻酔を侮ってはいけないな、と身をもって実感したのでした。医療現場にいる人にとっては当然の話なのでしょうが。
しかし別に執刀医に非があるわけではなく、麻酔の効きには個人差もあるようです。
先生は評判どおりきれいに切ってくれましたし、縫合もとても丁寧だったそうで、これは術後に看護士からも言われました。出産後1年以上経過して、傷はもちろん消えてはいませんが、たいして気にならない程度にはなりました。