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母で主婦で会社員の中年のもろもろの記録

ピアノのこと②

娘のピアノの発表会が明後日です。

先日リハーサルのようなものがあり、他のお子さんの演奏も少しだけ聴く機会がありました。

娘が通う教室は、主催の先生もまだお若く、生徒さんの大多数が未就学か小学校低学年ですが、この子たちは今後どのように成長していくのかなーとつらつら考えながら聴いていました。

そして、自分が子どもの頃はどんなだったのかなー、とふと思って、自分が昔、発表会で弾いた音源(カセットテープ)を、業者に依頼してCDにコピーしてもらいました。家にカセットテープの再生機器がないので。

カセットテープは合計6本あって、録音の年月日が明記されていないものもあり、記憶も曖昧ですが、おそらく

小学校1年生、2年生?、中学1年生、2年生、3年生、高校2年生

の時の演奏だと思われます。

CDが昨日送られてきて早速聴いてみました。

音質はテープによってバラツキがありましたが、ホールの専用マイクできちんと録音されたものは、販売されているCDと遜色ないぐらいクリアな音で録れていました。

たぶんこれらを聴くのは初めてか、聴いたことがあったとしても25年ぶりぐらい。当時は常に自信がなかったので、自分の演奏の録音なんて聴きたいと思いませんでした。

ところがいま、全部聴いてみて、思っていたよりだいぶレベルが高くてぎょっとしました。最近またピアノを触るようになったけれど、とくに中学生時代の演奏などは、今では絶対に弾けない水準です。よく頑張っていたんだな。。。とそのころの自分を褒めてあげたい。

そして、すごいのは当時の先生の指導です。聴いていて本当に頭が下がる思いがしました。今更ですけど…よくここまで仕上げてくださったものだと。

わたしは小・中・高でそれぞれ先生が変わり、合計3人の先生に習いましたが、そういえば、中学時代の先生が一番好きで尊敬していました。

当時のわたしはピアノに対して受け身で、発表会の曲名も忘れていたぐらい愛着もなく、先生が決めた曲を粛々とこなすタイプだったと記憶しています。そんな消極的な生徒に、1曲とはいえ、人に聴かせるクオリティを要求するのは力のいることだったでしょう。

娘は、通っている教室の都合で毎年先生が変わっていて、今の先生がすでに3人目ですが、このままこの教室に通っていていいのか、正直迷うところです。

ピアノの先生って、相性もあって難しいですが、たとえば、小さい子どもにとっては、先生自身の演奏技術や経歴などよりも、教え方や接し方がなどが大切であるように言われます。でも、自分の経験を遡ってみると、先生の技術や経歴は(出身大学も含め)、熱意や要求水準に比例するというか、やっぱり無視できない要素だと感じます。

娘はまだ小さいし、そこまでピアノに力を入れるつもりもないので様子見ですが、先生って大切だな、と自分の昔の演奏を聴いて改めて感じたのでした。

 

音源忘備録

クーラウ「ソナチネOp.20No.1」:6歳?

モーツァルトソナタkNo.310」:7歳?

メンデルスゾーン「甘い思い出」「狩人の歌」:13歳

ウェーバー「ロンド・ブリランテ」:14歳

ショパン「華麗なる変奏曲」:15歳

ドビュッシー「喜びの島」:16歳?