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母で主婦で会社員の中年のもろもろの記録

音楽のこと

復旧サービスに出したHDDのデータが無事戻ってきました。よかった…改めてファイルを確認しながらしみじみ、頼んで良かった…と思いました。娘の写真や動画以外も十分プライスレス。 数千の音楽ファイルもそうで、久しぶりにiTunesのライブラリを流してみたらなんと懐かしい…。昔、インディーロックといわれるジャンルに傾倒した時期がありました。で、今年は夏の音楽イベントは軒並み中止ですが、そういえば本来この時期はフェスシーズンだなあ、と思い至りました。

ふだんつまらない日常を送っているわたしですが、音楽がたまに血が沸騰するような快楽を連れてくることがあります。はまるとくすりをキめたような(想像です)興奮と酩酊がフィジカルにやってきます。ああいまオピオイドが!脳に!大量に…!てかんじです。最近ないなあ。こういうときのわたしの脳内分泌物と脳波を、薬物依存症やCNS領域の研究のためにぜひ使っていただきたい。20代のころ、これを求めてクラブやライブに頻繁に足を運んだ時期がありました。当時好きだったのがクラブ・スヌーザーというイベント。スヌーザーという音楽雑誌(1997-2011)の編集長が主催・メインDJで、東京/大阪、たまに名古屋、福岡、札幌などでも不定期に開催されていました。1995年に始まったということですが、今でもたまに思い出したようにやっている?ならなんと四半世紀…。ジャンルはロック、ポップ、ダンス、わりと雑多で、決してオシャレじゃなく、ナンパなどもほとんどなく、音楽おたく(8割男・ほぼ固定客)が朝までひたすら踊り狂う、ある意味健全なイベントでした。たまらん多幸感に包まれるパーティで、めちゃくちゃ気持ちよかったです。イビサってこんなんかと(想像です)。

このイベントは、くるりのライブで知り合ったCDショップ店員の男子に誘われて知りました。彼とは、目ぼしいバンドが来日する度に一緒にライブに行くようになり、その度に新譜を用意してくれて、やがて彼のセレクトによる膨大な曲目がわたしのiTunesに収められたのでした。コンピレーションも大量に作ってくれた。転職と引越しで疎遠になってしまったけど元気かな。

当時はフジロックサマーソニックに毎年フル参加していました。札幌に交際相手がいたのでライジング・サンも、毎年キャンプで全日程参加でした。今思い返すと信じられん。当時も決してアクティブな人種ではなく、基本的にアウトドア嫌い、旅行嫌い、だったけど、若かった…。時代はOasisRadioheadSuedeBeckUnderworldBasement JaxxWhite StripesFranz FerdinandMuse、etc。これらビッグネーム以外も、いわゆるインディーロック、エレクトロ、ダンス系のバンド来日時には、チェックせずとも必ず誘いがあったのでほぼ網羅。ポストロックはあまり聴かないけどSigur Rosは今も大好きです。

近年はクラブもライブもフェスも縁遠くなりましたが、フジには今も毎年、行きたいなあと思います。一度は娘を連れて行きたいとずっと思っていて、毎年7月の終わりには、ああ今週末かと想いを馳せます。あの独特の祝祭ぽい非日常はあの場所でしか味わえないもので、近年は家族連れも増えているようです。今年のヘッドライナーはThe Strokesだったそうで。何度か観ているけど中止は残念な気持ちです。ストロークスといえば、ル・ロゼで出会ったという超のつく富豪の子息2人が有名で、今ならなんだか妄想を掻き立てらr(自粛)。

この夏は戻ってきてくれた懐かしい曲たちでおうちフェス妄想します。娘の夏休みで時間ができたら、タナソーのPOPLIFEでも聴いてみよう。